【書評】仕事が麻雀で麻雀が仕事を読んだ感想

書評

「仕事が麻雀で麻雀が仕事」の著者である藤田 晋とは?

この本は、著者である藤田晋さんが、近代麻雀という麻雀雑誌で書いていたコラムをまとめた本である。

藤田晋さんは、サイバーエージェントの社長兼代表取締役であり、その一方で、2014年に「麻雀最強戦」と呼ばれるプロも参加するリーグで優勝した実績もあるほど麻雀の強いと方である。

この2つの特徴を聞いて「すげぇ!」と思った方は、この本を即座に読むべき人間だ。本屋でもいいのでぜひ読もう。

藤田晋さんの仕事内容

いまいちすごさが伝わらなかった方に向けて、藤田晋さんのビジネスの実績をもう少し深掘りする。

24歳の時に起業し、インターネット総合サービス企業であるサイバーエージェントいう会社を立ち上げた。2000年には当初最年少で東証マザーズへの上場に成功しており、2014年には東証一部に上場している。

  • 所在地:東京都渋谷
  • 従業員数:4,988人(2018年9月時点)
  • 子会社数:109社(関係会社13社)
主要関連会社 | 株式会社サイバーエージェント
サイバーエージェントのメディア、広告、ゲーム、その他の主要関連会社を掲載しています。

元々はインターネット広告事業を主としていたが、「アメーバブログ」や「アメーバピグ」「AbemaTV」などのメディア事業も成功させ、ゲーム事業ではCygamesという子会社から「グランブルーファンタジー」や「アイドルマスター シンデレラガールズ」などのヒットゲームも生み出しており、幅広い事業を展開している。

あまり知られていないが、下記の記事によると755にて堀江貴文が過去株主だったことが判明したらしい。

【衝撃】藤田晋社長「ホリエモンがサイバーエージェントの役員だったという事実を知る人は少ない」
かつて新興IT企業としてよく比較されライバル視されていたライブドアとサイバーエージェントについて、なんとあのホ…

藤田晋さんの麻雀実績

藤田晋さんは、リーグ優勝という実績もあるが、何よりも麻雀へ対する想いが尋常ではない。そもそもこの本を出している時点で間違いなく尋常ではないのだが、麻雀を語る姿勢はまさに「ガチ」である。

このガチさを「面白い!」と思った方は是非この本を読むことをオススメする。

●ガチポイントその1(とにかく麻雀しすぎ)
この本にも書いてあるが、麻雀の実績が半端ない!
大学受験で東京に来たときも、受験前日に雀荘に行くほどの麻雀狂でもある。学生時代は桜井章一の率いるあの「雀鬼会」の会員でもある。社長になってからも、リーグ優勝やリーグ設立といった実績をあげており、一部の人間から「この社長、全然仕事してないな」と言われてしまっている。(流石にそんなことはないと思いますが・・・)

●ガチポイントその2(リーグ設立)
RTDリーグという(正式名称は藤田晋invitational RTDリーグ)麻雀リーグを自分で発足させている。ちなみに「RTD」は、「リーチ、ツモ、ドラ1」の略で、1000/2000から始めましょう、という意図がある。

●ガチポイントその3(麻雀への真摯さ)
2017年に参戦したRTDでは6位敗退という結果だったが、こうした時に「実力で負けた」と語っている。優勝を目指して、前日の体調管理、酒を控える、対局後に即座に復習する、知り合いのプロを集めて調整すると、まじで努力しているのである。ここまでした負けたことを、仕方ないではなく、このように言える真摯さが、この人の魅力でもある。

●ガチポイントその4(麻雀業界のことを考えている)
麻雀の世界はなかなかプロ雀士と呼ばれる人もお金が少ないことが昔から抱える課題であるが、そのことを危惧して「プロが食える世界と業界の健全化」に尽力するため、麻雀大会の企画やスポンサーをするというガチっぷりである。

内容とその感想(コラム別)

人生は配牌だと思え

藤田さんが起業する時に考えていたこと。最初は3倍満、役満級の成功を夢見ていたものの、冷静に自分の立ち位置(配牌)を見つめてみると、足りない部分を努力で埋めなければならないという現実が見えてきたそうです。

つまり、麻雀も人生も配牌の良し悪しでは決まらないということです。

麻雀をやったことのある方ならよくわかると思いますが、配牌が良くても全然進まないことや、配牌が悪くても、いいツモで見違えるようになる経験をしたことがあると思います。非常に的を射ている言葉でした。

麻雀には性格が出る

これは本当にそうで、思っていた以上に性格が表面化するのが麻雀である。藤田さんは、雀荘であらゆる人たちと麻雀を打つ中で、「人を見る目を養って、経営者として生き抜いている」とおっしゃっています。

私は多くの人に麻雀を0から教えたことがありますが、初心者で打ってもらっても性格が出ます。むしろ変に知識がない分、その差は如実に出るため、アイスブレイクにも持ってこい。変な自己紹介をするぐらいなら麻雀をした方がどんな人間かわかるのでは?と私自身も割と本気で思う。

麻雀も結果が全て

ここで「も」と書いているのはビジネスにかかっている。

ビジネスと麻雀の大きな共通点がここにある。というのも、ビジネスはどれだけ外野に批判されようが、成功すれば手のひらを返したように絶賛される世界である。麻雀も勝てばその手順が絶賛され、負ければ非難の的になる。とにかく結果が全てという世界であるのだ。

コラムの中でも同じような意味の「勝てば官軍、負ければ賊軍」というコラムも書いており、藤田さんのこの言葉への想いの強さはもちろん、説得力もある印象深い言葉であった。

結論

この本は、麻雀をやったことのある社会人であれば、共感するところが非常に多い。内容も非常に読みやすくさくさく読めるので、興味を持った方はぜひとも手に取っていただきたい。

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